腸腰筋を緩めてから行うカイロプラクティック的アプローチが重要な理由

2025年12月17日 2025年12月17日

seikotsuin

大阪府池田市菅原町、阪急池田駅から徒歩2〜3分にある内外整骨院では、腰痛・首の不調・原因がはっきりしない身体の違和感に対して腸腰筋を起点にした施術設計を行っています。

当院院長の清水学は、施術歴10年、腸腰筋研究9年、臨床6万人以上の経験の中で、一般的な矯正やカイロプラクティック的アプローチだけでは「良い状態が定着しない」ケースを数多く見てきました。その共通点が腸腰筋の収縮が残ったまま施術が行われていることでした。

なぜカイロプラクティック的アプローチだけでは戻ってしまうのか

骨盤や背骨、仙腸関節へのアプローチにより、施術直後は動きが良くなったように感じる方は少なくありません。しかし、数日から数週間で元の状態に戻ってしまうケースも多く見られます。

これは、骨盤を元の位置に引き戻す力が体の内側に残っているためです。その主な要因が腸腰筋の過度な緊張です。

腸腰筋は腰椎から骨盤・大腿骨に付着する深層筋で、持続的に収縮すると骨盤の可動性を制限し、結果として矯正された仙骨や背骨が再び変位しやすくなります。

腸腰筋が仙骨の可動性を左右する仕組み

腸腰筋の緊張が強い状態では、仙骨は十分に動くことができません。その状態で仙腸関節や背骨にアプローチしても、可動性は一時的なものになりがちです。

内外整骨院ではまず腸腰筋のテンションを丁寧に緩め、骨盤周囲の緊張バランスを整えます。これにより、仙骨が本来持っている微細な動きを取り戻しやすくなります。

仙骨が動くと、なぜ後頭骨まで影響するのか

仙骨と後頭骨は、脊髄硬膜によって連動しています。

※脊髄硬膜とは、脊髄を包んでいるストローのような袋状の膜で、仙骨から後頭骨まで連続しています。

仙骨の可動性が回復すると、この硬膜の緊張が緩み、結果として後頭骨のロックが外れやすくなります。その影響で首周囲の緊張が抜け、頭部や自律神経系の不調が軽減するケースも少なくありません。

腸腰筋を緩めた状態で行うカイロプラクティック的アプローチの効果

腸腰筋の緊張を解消した上で、骨盤・背骨へカイロプラクティック的アプローチを行うことで、構造の変化が定着しやすくなります。

さらに当院では、脳脊髄液（CSF）の循環を促す調整を組み合わせています。

※神経節とは、背骨から各支配領域（筋肉・皮膚・内臓・骨）へ信号を送る中継点です。
※一次呼吸とは、脳の循環を促す「脳呼吸」のことを指します。

これらが整うことで、神経伝達の質が向上し、身体が自ら回復しやすい状態へ移行していきます。

実例から見る腸腰筋と脳脊髄液調整の重要性

95歳女性（来院当初92歳）

歩行が困難で、娘さんに両手を引かれて来院されました。腸腰筋の緊張を緩め、仙骨の位置を整えた上で脳脊髄液の調整を継続。2ヶ月後には杖をついて歩行できるようになり、現在95歳の今も定期的な調整で「身体が軽くなる」と実感されています。

96歳女性

一般的なマッサージ後にかえって痛みが増し来院。腸骨筋の過緊張と仙骨の捻転を確認し、腸腰筋ルートの調整と脳脊髄液調整を実施。1回の施術で歩行が大きく改善しました。

これらのケースからも、年齢や加齢だけでなく構造的ストレスと循環の問題が大きく関わっていることが分かります。

池田市で、どこへ行っても改善しなかった方へ

内外整骨院では、症状だけを見るのではなく、なぜその不調が続いていたのかを構造と循環の両面から説明し、再発しにくい身体づくりを目指しています。

腸腰筋を起点にした施術の考え方については、
腸腰筋専門整骨院としての内外整骨院の中核ページもあわせてご覧ください。

どこへ行っても変わらなかったと感じている方にこそ、知っていただきたい考え方です。