腸腰筋と仙骨・後頭骨・脊髄硬膜の関係

2025年12月17日 2025年12月17日

seikotsuin

大阪府池田市菅原町、阪急池田駅から徒歩2〜3分にある内外整骨院では、腰痛や首の不調、原因がはっきりしない違和感に対して、腸腰筋を起点に身体全体を評価する視点を大切にしています。

一般的には、首の不調は首、腰の不調は腰と局所的に考えられがちですが、実際の臨床では、離れた部位同士が連動して影響し合っているケースが少なくありません。その中心にあるのが腸腰筋です。

腸腰筋とは何か

腸腰筋は、大腰筋と腸骨筋から構成され、腰椎から骨盤、そして大腿骨へとつながる深層筋です。姿勢保持や歩行だけでなく、骨盤や背骨の安定に深く関与しています。

この腸腰筋が慢性的に収縮すると、骨盤の可動性が制限され、腰や股関節に負担が集中しやすくなります。しかし影響はそれだけに留まりません。

腸腰筋の緊張が仙骨に与える影響

腸腰筋の緊張が強い状態では、骨盤全体が硬くなり、仙骨の微細な動きが失われやすくなります。

仙骨は背骨の土台として、わずかながら呼吸や体液循環と連動した動きを持っています。この動きが制限されると、仙腸関節や腰椎に無理な負担がかかり、痛みや違和感として表面化します。

仙骨と後頭骨をつなぐ脊髄硬膜

仙骨と後頭骨は、脊髄硬膜によって物理的につながっています。

※脊髄硬膜とは、脊髄を包んでいるストローのような袋状の膜で、仙骨から後頭骨まで連続しています。

仙骨の動きが制限されると、この硬膜のテンションが変化し、結果として後頭骨の可動性にも影響が及びます。首の緊張や後頭部の重さを訴える方に、骨盤由来の問題が隠れている理由がここにあります。

後頭骨のロックが外れると起こる変化

後頭骨の動きが回復すると、首周囲の筋緊張が緩和されやすくなります。また、脳や神経系を取り巻く環境が整うことで、自律神経の働きが安定しやすくなると考えられます。

内外整骨院では、腸腰筋のテンションを緩めた上で、仙骨から背骨、後頭骨までの連動性を評価し、必要に応じて調整を行います。

なぜ腸腰筋を無視すると変化が定着しないのか

仙腸関節や背骨、後頭骨へのアプローチだけでは、施術直後は良く感じても、時間とともに元の状態に戻ってしまうことがあります。

これは、腸腰筋の収縮が骨盤を元の位置に引き戻してしまうためです。腸腰筋の緊張が残っている限り、構造的な変化は安定しません。

腸腰筋を緩めた状態で行うカイロプラクティック的アプローチについては、
腸腰筋を緩めてから行うカイロプラクティック的アプローチが重要な理由
で詳しく解説しています。

構造と循環の両面から整えるという考え方

腸腰筋を緩めることで仙骨の可動性が回復し、脊髄硬膜の緊張が緩和されると、後頭骨までの連動性が改善します。この状態で調整を行うことで、身体の変化が定着しやすくなると臨床上感じています。

内外整骨院では、症状だけを追いかけるのではなく、構造と循環の両面から身体を捉え、再発しにくい状態を目指します。

池田市で原因が分からない不調に悩んでいる方へ

検査では異常がないと言われたものの、不調が続いている方は少なくありません。その背景には、腸腰筋と仙骨、後頭骨を含めた連動性の問題が隠れていることがあります。

腸腰筋を起点にした施術の考え方については、
腸腰筋専門整骨院としての内外整骨院の中核ページもあわせてご覧ください。

どこへ行っても改善しなかった方にとって、考え方を変えるきっかけになれば幸いです。