股関節痛が片側だけ起こるのはなぜ?女性に多い理由を構造から解説
「なぜか片側だけ痛い」股関節痛で悩む女性へ
- 右か左、どちらかの股関節だけが痛い
- いつも同じ側に違和感が出る
- 病院では左右差については説明されなかった
内外整骨院には、
**「股関節痛が片側だけ続いている」**という女性の相談が多く寄せられます。
結論からお伝えします。
女性に多い片側の股関節痛は、
生活習慣だけでなく、生まれ持った体の構造が関係している
ケースが少なくありません。
ヒトは左右対称ではない
人の体は一見左右対称に見えますが、
実際には完全な左右対称ではありません。
特に
- 頭蓋骨
- 骨盤
- 腸骨
は、発生学的に左右差を持ったまま成長します。
母胎内で決まる「構造のベース」
ヒトは母胎内で成長する過程で、
- 頭蓋骨のわずかな非対称
を持った状態で生まれてきます。
この頭蓋骨の左右差は、
脊柱 → 骨盤 → 腸骨
へと連鎖し、
体のベースとなる歪みの方向性を決めます。
RPI変位という考え方
カイロプラクティックの考え方では、
多くの人が
RPI変位(右腸骨が前方・下方に変位する傾向)
を持って生まれてくるとされます。
このベースがあることで、
- 右腸腰筋が短縮しやすい
- 右股関節の可動性が制限されやすい
という特徴が生まれます。
なぜ右股関節が固まりやすいのか
右腸腰筋が短縮すると、
- 右の骨盤が引き込まれる
- 右股関節が内側に圧迫される
状態になります。
その結果、
右股関節の動きが悪くなりやすい
という下地ができます。
左側に痛みが出るケースも多い理由
興味深いことに、
制限が強い側とは反対側に痛みが出る
ケースも非常に多く見られます。
これは
- 右股関節の可動性低下
- それを補うための左股関節の過剰使用
という関係があるためです。
左股関節や左膝は
本来以上の仕事を任され続ける
ことで、
- 左股関節痛
- 左膝痛
として症状が現れます。
「足を組む癖」と骨盤の関係
女性で
- いつも右足を上に組む
- 無意識に同じ側で足を組む
という方は少なくありません。
これは癖ではなく、
右腸骨の変位を安定させるために
体が無意識に選択している姿勢
であることが多いのです。
女性に片側股関節痛が多い理由
女性の場合、
- 出産による骨盤変化
- 筋力より柔軟性が優位
- 更年期による筋質の変化
などが重なり、
もともとの左右差が
表に出やすい
という特徴があります。
片側だけ治療しても改善しにくい理由
片側の股関節だけを
- マッサージ
- ストレッチ
しても、
体のベースとなる左右差
が残っていれば、
再発を繰り返します。
重要なのは
- 腸腰筋
- 骨盤
- 左右の役割分担
を含めた評価です。
池田市・池田駅周辺で片側の股関節痛に悩む女性へ
股関節痛が片側だけ続く場合、
- 年齢
- 使いすぎ
だけでは説明できないことが多くあります。
内外整骨院では、
- 生まれ持った構造
- 腸腰筋の左右差
- 骨盤と股関節の連鎖
を踏まえ、
なぜその側に負担が集中したのか
を評価します。
池田駅から徒歩3分。
片側だけ続く股関節痛でお悩みの方は、
一度ご相談ください。
実際の改善症例|片側の股関節痛(50代女性)
50代女性/2025年3月より来院
これまで複数の治療院を受診するも改善せず、「最後の望み」として内外整骨院へ来院されました。
初回評価で、右腸骨筋および大腿筋膜張筋の強い緊張を確認。骨盤の左右差と股関節可動性のアンバランスが明確でした。
施術では、
- 腸骨筋・内転筋の伸長バランス調整
- 大臀筋・大腿筋膜張筋の緊張調整
- 腎臓へのストレス緩和による体液循環の改善
を段階的に実施。
通院5回目でご本人が明確な改善を実感され、現在は月2回のメンテナンス通院で良好な状態を維持されています。
このケースは、レントゲン上の骨変化よりも、腸腰筋を起点とした筋・内臓・骨盤の緊張バランスが片側の股関節痛に大きく関与していた典型例です。
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片側だけの股関節痛は「年齢」や「軟骨」だけで決めつけるものではありません。構造と緊張の偏りを正しく評価することで、改善の余地は十分に残されています。
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