臨床ノート 50代男性(飲食店経営)|年末36時間負荷に耐えた「回復力の定着」

① 患者属性

50代・男性。飲食店経営。
目的は「症状治療」よりも、繁忙期に耐えるためのメンテナンス
半年前から月1回ペースで通院。


② 主訴(本人の課題設定)

年末のおせち仕込み〜盛り付けに伴う毎年の腰痛・疲弊を回避し、
仕事をやり切れる身体状態を作りたい。


③ 所見(基礎体力と構造的傾向)

日頃、時間がある時はロードバイクに乗っている。
ビンディングペダルでの走行により、引き足で

  • 腸腰筋
  • 臀筋群

をよく使っている点は重要。

一方で仕事柄、

  • 長時間の前傾姿勢
  • 上体支持の負担

がかかりやすく、大腰筋に緊張が残りやすい体質的傾向がある。


④ 構造仮説(毎年の「崩れる条件」)

年末の繁忙期は、単に忙しいだけではない。

  • 暖房の入っていない空間
  • 36時間ぶっ続けで重箱へ盛り付け
  • 長時間の前傾固定
  • 冷え・循環低下
  • 疲労による回復力低下

が重なり、毎年

  • ロキソニン
  • コルセット

を使い、「歩けないほど」まで腰が崩れていたとのこと。

つまりこれは、症状というより

極端な環境下で、腸腰筋—骨盤—仙骨—硬膜テンセグリティが破綻する負荷試験

のような状況であり、
その結果として腰痛・疲弊が出ていたと考えられる。


⑤ 施術戦略(なぜ今年は崩れなかったか)

半年前からの継続メンテナンスにより、

  • 腸腰筋の緊張が抜けやすい状態
  • 骨盤バランスが整った状態
  • 仙骨の可動性が保たれた状態

が作れていたと考える。

その結果、36時間という究極の勤務でも、

  • 腰の過緊張が起こりにくい
  • 体液循環が落ち切らない
  • 回復力が維持される

という条件が揃い、
「毎年崩れるパターン」に入らずに済んだ。


⑥ 反応(口コミ=負荷試験の結果)

本人の報告として、

  • 予約数が増えたにも関わらず、ほぼ腰痛なし
  • 体調万全のままおせちを終えられた
  • 初めて紅白を最後まで見られた(例年は倒れるように眠る)
  • 年始の仕事もスムーズ

という変化が確認できた。

この症例の特徴は、
普段の生活の中では「劇的な変化」を感じにくい一方で、

究極に身体を酷使した時に差が出た

という点。

これは、施術の効果が
“気持ちよさ”ではなく

  • 回復力
  • 崩れない土台
  • 破綻しにくいバランス

として定着していたことを示す。


⑦ 考察(見えない定着が「結果」として現れる)

半年前から緩やかに、

  • 仙骨〜後頭骨
  • 硬膜テンセグリティ

へのアプローチが積み上がっていたと考える。

本人は「普段は分かりにくい」と感じていたが、
実際には

  • 身体の芯のバランス
  • 体液循環
  • 自律神経の余力

が“見えないところで”底上げされ、
年末の極端な条件で
結果として可視化された。

この症例は、

「メンテナンスの価値は、
日常ではなく“崩れる条件”で証明される」

という臨床的示唆を強く残す。


本症例の位置づけ

  • 分類:繁忙期耐性(負荷試験)× 回復力定着型
  • キーワード:腸腰筋/骨盤バランス/冷え+長時間前傾/硬膜テンセグリティ/CSF循環/自律神経の余力

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監修

大阪府池田市 内外整骨院
院長 清水 学(施術歴10年/腸腰筋研究9年/臨床実績6万人以上)

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