【仮説】COVID後遺症の味覚障害に亜鉛は効果的か?

“牡蠣の味だけ分かる”という患者の気づきから考える回復メカニズム


患者さんが訴えた「牡蠣の味だけは分かる」という不思議な現象

COVID後遺症の中でも代表的な症状のひとつが「味覚障害」です。
甘味や塩味が鈍くなり、食事の楽しみを奪われるだけでなく、食欲低下や体力低下につながることもある厄介な後遺症です。

その中で非常に興味深いケースがありました。
ある患者さんが「どんな料理も味が分からないのに、牡蠣だけは味が分かる」と訴えたのです。さらにオイスターソースの味も正確に感じ取れるとのこと。

この現象が示唆するものは何でしょうか。


牡蠣=亜鉛の宝庫。身体が“必要な栄養を察知している”可能性

牡蠣は食品の中でトップクラスの亜鉛含有量を誇ります。
亜鉛は味覚細胞(味蕾)の再生に不可欠で、亜鉛不足になると味覚障害を起こしやすくなります。

「他のものは分からないのに牡蠣だけ味が分かる」という現象は、
身体が不足している栄養素を本能的に察知し、それを強調して感じ取る生体反応
として説明できます。

これは、身体が自らの不足を補おうとする“補償機能”の表れと考えられます。


亜鉛補給で味覚が戻った臨床ケース

この患者さんに亜鉛補給を行ったところ、数週間のうちに味覚が徐々に回復し、食事全体の味が分かるようになっていきました。

COVID後遺症の味覚障害は

  • 味蕾のダメージ
  • 慢性炎症
  • 神経系の機能低下
    が複合して起こると考えられています。

亜鉛はこれらの回復過程に深く関わっており、
特に 味蕾の再生と炎症の調整 に強い効果が見込まれる栄養素です。


研究でも示唆される“COVIDと亜鉛不足”の関係

近年の報告では、COVID感染者の多くで血中亜鉛濃度が低下していることが示されており、
特に味覚異常や強い疲労感を訴える人ほど不足が顕著と言われています。

亜鉛は

  • 味覚の正常化
  • 免疫バランス調整
  • 粘膜修復
  • 炎症抑制
    など、多くの機能に関わるため、後遺症全体の回復にも役立つ可能性があります。

まとめ:亜鉛は「万能薬」ではないが、確実に価値のある選択肢

亜鉛がCOVID後遺症を“治す”わけではありません。しかし、
不足している人に補えば、味覚障害の改善が期待できるシンプルで確実性の高いアプローチ
であることは間違いありません。

特に「牡蠣の味だけ分かる」「オイスターソースが美味しい」と感じる方は、
身体が亜鉛を求めているサインかもしれません。

COVID後遺症の味覚障害で悩む方にとって、
亜鉛補給は小さな一歩で大きな変化をもたらす可能性があります。

これから気温が下がり、インフルエンザ、コロナ、風邪症候群など様々な不調に見舞われると思います。

頭寒足熱でしっかり体調管理をしてウィルスに負けない体を維持できたらと思います。

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